色鉛筆で塗る前に知っておきたいこと~色鉛筆の種類編~です。
このコラムでは、二種類ある色鉛筆の特徴をお伝えします。完成形の鯉のイラストを参考にしながら、読んでみてください。
色鉛筆は、大きく分けて油性と水溶性の2種類があります。水溶性の色鉛筆は「水彩色鉛筆」とも呼ばれ、水を加えて楽しむことができます。

溶けない、溶ける、で変わる色の乗り
油性色鉛筆も水彩色鉛筆も、水を使用しなければ基本的な仕上がりは同じです。
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上記にあるように、一度塗りでは左も右もほぼ同じ仕上がりです。
油性色鉛筆(左側_Polychromos)は水に溶けないので、塗ったところに少しずつ色が重なるのが特徴です。紙目の白が点々と残っているのがわかると思います。
水彩色鉛筆(右側_Albrecht Dürer)は水を加えると色が溶けて広がります。油性色鉛筆では残っていた紙目の白い部分にも色が入っているのがわかると思います。
混色の見え方
油性色鉛筆と水彩色鉛筆では、色の混ざり方が違います。
それぞれ二色を混ぜてみます。
上の画像の油性色鉛筆は、よく見ると重ねた二色それぞれの色が残っています。少し離れて見ると、重なった部分が新しい色に見えます。
水彩色鉛筆は、水を加えることで二色が溶け広がり、混ざり合います。

混色は、
油性色鉛筆:重なって生まれる色
水彩色鉛筆:水で溶けて生まれる色
です。
混色の組み合わせは無限で、色選びや重ね塗りの順番、濃淡などで想像しなかった色に生まれることも。それぞれの混色の面白さがあるので体験してみてください。
塗りの違い
油性色鉛筆は、重ね塗りがコントロールしやすい特徴があります。
少しずつ色を重ねていくことで、立体感や深みを出していくことができます。また、筆圧をかけて塗り重ねると、オイル独特(油性)の光沢が出てきます。
水彩色鉛筆の特徴は、筆を使って水彩絵の具のような技法が活用できます。重ね塗りのコントロールは難しいですが、偶然が生み出すぼかしや滲みなどを楽しめます。
水彩色鉛筆塗りは大きく分けて3段階。
- 水を使わずそのまま塗る
- 水を足して塗る
- 乾いた後に塗り重ねる。
1、2、3、どの段階まで塗るかも好みで選択できます。
水を入れた瞬間の発色、乾いた後の落ち着いた水彩らしい色も観察してみてください。
描き手のコントロール
油性色鉛筆と水彩色鉛筆はコントロールできる部分が少し異なります。
油性色鉛筆は一層ずつ様子を見ながら色を重ねて、進めていきます。コントロールは全て描き手です。またどのタイミングでも止めることができ、またスタートすることもできます。
一方で水彩色鉛筆は出来上がる作品のコントロールはもちろん描き手にありますが、水を加えることで色が広がったり混ざったりするその流れを描き手がはコントロールすることはできません。紙の状態、空気の状態、紙に置かれた顔料の量や水の量で変動します。それが水彩色鉛筆の難しさでもあり、楽しさでもあります。また再スタートするには、紙が乾ききっている必要があります。
この点も画材を選ぶ際に覚えておいてほしいポイントの一つです。
塗り絵は足し算
水彩色鉛筆と油性色鉛筆に共通の認識で覚えていただきたいのが「足し算」です。一度濃く塗ってしまうと、後戻りが難しくなります。薄く塗ることから始めて、濃くしたいところを少しずつ重ねていきましょう。
コラム1の鉛筆の持ち方も参考に、「足し算」で塗ってみてください。
ゆっくり色を重ねる時間も、水と一緒に変化を楽しむ時間も含め、まずは、今の自分が楽しそうだと感じる方から試してみてください。
道具
色鉛筆を始めるために、どのような道具を用意すればいいのでしょうか。次のコラムでは、最初に揃えたい3つの道具をご紹介します。
このコラムで使用したアイテム
紙:ホワイトワトソン、マルマンスケッチブック
色鉛筆:ポリクロモス #115 #133 #219 #163 アルブレヒトデューラー #107 #271 #219 #163

